HERO 2

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下校途中、人がいない通りに差し掛かった時
俺は思わず大笑いしてしまった
「はっはっはっはっはっは!!」
「っはぁ!っはぁ!っはぁ!!」
キーボードクラッシャーを彷彿とさせるバカ笑いだ
「ふふふふふぅ~」
「・・・俺の勝ちだ!」
今思うと意味不明なことをつぶやいていたと思う。
その後も俺は歓喜と興奮で満ち溢れていて笑いが止まらなかった
だが、二日、三日立つにつれて感情に異変が起こる。
「・・・何だこの感情は、この失望感は・・
「そうだよ。何をやっているんだ俺は
「俺は彼女のことが好きで、付き合いたいと思っていたのに、
「あんなコトしても何も解決してないじゃないか」
そうなのであった。俺は目先のことばかり考えていて目標を見失っていた。
だが彼女と付き合うためにどうすればいいのか俺にはわからなかったし、付き合おうとなど考えたこともなかった。
なぜなら俺は女子と話しをしたことが無かったから。
だがよく考えてみると一人だけ話したことがある女子がいることを思い出した。
(思い出した!話したことのある女子が一人いるぞ!)
俺は次の日よく考えもせずその女子に彼女のコトを相談することを思い立った。

次の日の休み時間、俺はその女子と話をするために別クラスまでやってきた。
その女子は小学校の時からの幼馴染で子供の頃はよく遊んだりもしたが、
中学に入ってからは全く話していない。3年ぶりの会話だ。
そして俺はその女子の前にたった。
「よう・・村上。久しぶりだな」
村上「・・・なによ」
彼女の名前は村上由香。普段いつも下を向いてるイメージがある。顔が暗くてよく見えない。
特技は絵を描くことで、小学校の卒業文集でも絵を描いている。
その頃は特に考えもしなかったが、今考えてみると相当なオタク少女だ。
(久しぶりだっていうのに無愛想な奴だな・・)
「ちょっと相談したいことがあるんだよな」
「相談事・・・なに?」
「いや、今この場で話すのはちょっと。放課後話さないか?」
「・・わかった。」

そして放課後。俺は村上の教室に行く予定なのだが、
あまり大勢が見てる前で女子と話すも恥ずかしかったため、皆が帰った頃に行ってみた。
すると教室には彼女一人だった。机に座って本を読んでいる。
「おまたせ」と声を掛けると
「遅いわよ」と無愛想に返事を返してきた。
「で、相談ってなによ」
「あ、あぁ、、実はお前しか相談できるヤツがいなくてな。」
村上は一瞬驚いた様な表情を見せたが次の瞬間にはまた無愛想な顔に戻っていた。
「実は好きな人が女の子がいるんだ」
村上は今度は確実に驚いた顔をした
「そ、それってもしかして・・あ、あたし?」
「ぶwおい、、そんなわけないだろう」
「・・冗談よ。」
3年ぶりの会話だったが、冗談を飛ばす村上を見ると俺たちの距離はそう離れてはいないようだ
「実は2組の鈴木加奈のことが好きなんだ。」
俺は恥ずかしいのを我慢して白状した。だが彼女の口から思いがけない言葉が返ってきた
「・・・もしかして、鈴木さんのブルマ盗んだのってアンタ?」
さらっと言い放たれた衝撃の言葉
(ば・・ばかな!?ブルマを盗んだことがバレていたのか!?しかも村上が知っているということは
(大勢の者に知れ渡っている!?)
俺は一瞬で胸が凍りついた
やばい!やばい!俺はこう見えても結構純粋な少年として振る舞って生きてきた。
そんな俺はブルマを盗んだだと!?そんなことが知れ渡れば・・
おわりだ!
「す、、鈴木さんのブルマが盗まれたのか?」
「そうみたいよ。っていうかアンタホントに顔に出やすいわね。顔真っ青よ」
俺は頭が真っ白で何も言えなくなってしまった。
「ま、別に驚かないわよ。あんた中学では随分好青年だけど小学の時は随分バカだったし。」
村上は既に俺がやったと決め付けてしゃべっている。
俺は村上にバレただけでも相当恥ずかしかったが、ここは村上を抱え込むしかないと思った。
「み、みんなには、黙っといてくれよ」
村上(ホントにコイツだったんだ。)
「わかってるわよ。」
「お前、そのコトどこで知ったんだよ。まさかクラス中の女子が知ってるのか?」
「安心しなさい。このコトは私と鈴木加奈と佐藤恵理子しか知らないわ。
「私は鈴木と佐藤が小声で喋ってるのをたまたま聞いてただけ。
「しかも、『盗まれたかも!』って思ってるだけで完全に盗まれたとは気づいてないみたい。」
(そうだ、そうだよ。あのブルマは新品とすり替えても何ら変わりはないはず)
(おそらく微妙な履き心地の違いでそう感じたのだろうが、完全に確信しているわけでは無いらしい)
俺はようやく安心した。


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気持ち悪いですか・・
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  by vacation2010 | 2007-12-22 06:51 | 非公開

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